【読みはじめたきっかけ】
お客様に勧められて読み始めてみました。その方はお仕事が校閲者の方なので、出版におけるスペシャリストです。
そんなお客様がお薦めされる本ってどんな物語なのだろうという興味がありました。
【この本を読んでみて】
いやー、面白かった。読んで良かったです。
まず、タイトルが良いですよね。震える題名です。そして、しっかり回収してきます。
先日の「ブルージャイアント」と同じく、音楽を文字を使って表現するチャレンジ精神に驚きます。
そして、音が聞こえてくるような叙情的な文面に圧倒されました。
ベルリンの壁が壊されるついその時まで、私たちと同じような日常がそこにはあったこと感じさせてくれる一方で、当時の国民が抱いていただろう国境に対する考えや、壁一枚あることに対する自由への解放を考えさせてくれます。
すごいのは、そこに作者である須賀しのぶさんはいないはずなのに、そこにいるかのように物語が進んでいく想像力の高さです。
ミステリーの要素もあり、最後は展開に圧倒されて、集中して読み切ってしまいました。
革命前夜 (文春文庫)
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